Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
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うち靡く春来るらし山の際の遠き木末の咲きゆく見れば 〔巻八・一四二二〕 尾張連
尾張連の歌としてあるが、伝不明である。一首は、山のあいの遠くまで続く木立に、きのうも今日も花が多くなって見える、もう春が来たというので、「咲きゆく」だから、次から次と花が咲いてゆく、時間的経過を含めたものだが、其処に読者を迷わせるところもなく、ゆったりとした迫らない響を感じさせている。そして、春の到来に対する感慨が全体にこもり、特に結句の「見れば」のところに集まっているようである。「木末の咲きゆく」などという簡潔ないいあらわしは、後代には跡を断った。それは、幽玄とか有心とか云って、深みを要求していながら、歌人の心の全体が常識的に分化してしまったからである。
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春の野に菫採みにと来し吾ぞ野をなつかしみ一夜宿にける 〔巻八・一四二四〕 山部赤人
山部赤人の歌で、春の原に菫を採みに来た自分は、その野をなつかしく思って一夜宿た、というのである。全体がむつかしくない、赤人的な清朗な調べの歌であるが、菫咲く野に対する一つの係恋といったような情調を感じさせる歌である。