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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

察するに、味方の兵糧は烏巣にありますから、智略のある敵ならきっとそこを脅かそうとするに違いありません。すぐさま猛将勇卒を急派して、山間の通路にそなえ、彼の計を反覆して、凶を吉とする応変のお手配こそ必要かと存ぜられます」と進言した。

袁紹は聞くと、苦りきって、

「獄中にある身をもって、まだみだりに舌をうごかし、士気を惑わそうとするか。賢才を衒う憎むべき囚人め。退がれっ」と、ただ一喝して、退けてしまった。

それのみか、彼の嘆願を取次いだ典獄は、獄中の者と親しみを交わしたという罪で、その晩、首を斬られてしまったと聞いて、沮授は独り哭いて、獄裡に嘆いていた。

「もう眼にも見えてきた。味方の滅亡は刻々にある。――ああ、この一身も、どこの野末の土となるやら……」

――かかる間に、一方、曹操の率いる模擬河北軍は、いたるところの敵の警備陣を、

「これは九将蒋奇以下の手勢、主君袁紹の命をうけて、にわかに烏巣の守備に増派されて参るものでござる」と呶鳴って、難なく通りぬけてしまった。

烏巣の穀倉守備隊長淳于瓊は、その晩も、土地の村娘など拉してきて、部下と共に酒をのんで深更まで戯れていた。