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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

のみならず、怪しからぬ野心すらほのめかしましたから、不意に、剣を払って、杜遠を刺し殺し、その首を取って、将軍に献ぜんために、これにてお待ちしていた次第でございます」

と、一級の生首を、そこへ置いて再拝した。

関羽は、なお疑って、

「山賊の将たる汝が、何故、仲間の首を斬って縁もない自分に、さまでの好意を寄せるか、何とも解し難いことである」と容易に信じなかった。

「ごもっともです――」と、廖化は、山賊という名に卑下して、

「二夫人の従者から将軍が今日にいたるまでのご忠節をつぶさに聞いて、まったく心服したためであります。緑林の徒とても、心まで獣心ではありません」

といったが、たちまち、馬に乗ったかと思うと、ふたたび以前の山中へ馳けもどった。

しばらくすると、廖化はまた姿を見せた。

こんどは百余人の手下に、二夫人の車をおさせて、大事そうに山道を降りてきたのである。

関羽は初めて、廖化の人物を信じた。何よりも先に、車の側へ行って、かかるご難儀をおかけしたのは臣の罪であると、甘夫人に深く謝した。

夫人は簾の裡からいった。

「もし、廖化がいなかったら、どんな憂き目をみたかしれぬ。