Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志
吉川 英治
Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme
「新野は小城であるし彼の軍隊は少数なので、つい敵をあなどったため、呂曠、呂翔も惨敗をうけたものです。――何でまた、貴殿まで同じ轍を踏もうとなさるか」
「李典。ご辺はそれがしもまた、彼らに敗北するものと思っておるのか」
「玄徳は尋常の人物ではない。軽々しく見ては間違いでござる」
「必勝の信念なくしては戦に勝てぬ。ご辺は戦わぬうちから臆病風に吹かれておるな」
「敵を知る者は勝つ。怖るべき敵を怖るるは決して怯気ではない。よろしく、都へ人を上せて、曹丞相より精猛の大軍を乞い、充分戦法を練って攻めかかるべきであろう」
「鶏を割くに牛刀を用いんや。そんな使いを出したら、汝らは藁人形かと、丞相からお嗤いをうけるだろう」
「強って、進撃あるなら、貴殿は貴殿の考えで進まれるがよい。李典にはそんな盲戦はできぬ。城に残って、留守をかためていよう」
「さては、二心を抱いたな」
「なに、それがしに二心あると?」
李典は、勃然といったが、曹仁にそう疑われてみると、あとに残っているわけにも行かなかった。
やむなく、彼も参加して、総勢二万五千――先の呂曠、呂翔の勢より五倍する兵力をもって、樊城を発した。