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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme

Aozora Bunko

六

やはりあなたを引き出しにきた劉子揚でしょう」

「そうです。再三再四、これへ参って鄭宝へ仕官せよと、根気よくすすめてくれるのですが」

「あなたの意はうごきますまい。良禽は樹をえらぶ。――当然です。それがしとともに呉にきてください」

「……?」

「おいやですか」と、切りこむと、

「いや、待って下さい」

と、魯粛はふいに立つと、客をそこへのこして、ひとり母屋のほうへ行ってしまった。

六

「失礼しました――」と魯粛はまもなく戻ってきて、

「自分には一人の老母がおるものですから、老母の意向もたずねてきたわけです。ところが老母もそれがしの考えと同様に、呉に仕えるがよかろうと、歓んでくれましたから、早速お招きに応じることにしましょう」と、快諾の旨を答えた。

周瑜はこおどりして、

「これでわが三江の陣営は精彩を一新する」

と、直ちに駒を並べて、呉郡に帰り、魯粛をみちびいて、主君孫権にまみえさせた。

彼を迎えて、孫権がいかに心強く思ったかはいうまでもない。以来、喪室の感傷を一擲して、政務を見、軍事にも熱心に、明け暮れ魯粛の卓見をたたいた。

ある日は、ただ二人酒を飲んで、臥すにも床を一つにしながら夜半また燭をかかげて、国事を談じたりなどしていた。