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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

家屋は木造二階だて瓦ぶきにして、防寒の設備さほど厳ならず。けだし、冬期も比較的寒気の強からざるを知る。住民は長髯を蓄え、その風采一見ロシア人に似たり。当市の商業は、多大の魚類を輸出するのみ。また、ここにラップと名づくる蛮族あり。もとスウェーデンのラップランドより移住し来たるものなり。獣皮を着、異帽をかぶり、道を遮りて、トナカイの角にて造りたる物品を販売す。一見わがアイヌに似たり。午後七時半出港して北進す。過ぐる所、目に入る山谷の残雪、その深さ幾百尺なるを知らざるあり。当夜は十二時に至るも太陽地下に入らず、まさしく北天にかかり、徐々として東方に移る。一天片雲なきも、また星光を認めず、全く白昼なり。寒暖は六十度以上なるを覚ゆ。船客、多く徹夜して太陽を望む。なんとなく奇異の感に打たる。夜半十二時砲火を発し、かつ汽笛を鳴らす。これ、初めて夜半の太陽を見たるを報じ、かつ祝するの意なり。

船入二北洋一知幾程、初看白日照二三更一、晴空如レ昼星難レ認、真是人間不夜城。

(船は北洋に入ってどれほどの里程であるのか、初めて白日の真夜中を照らすのをみた。晴れた空は真昼のごとく、星もよく見えず、まことに世間でいう不夜城であろう。