Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
即時上陸。千仞の巌頭屹立して頭上に懸かる。縄索にたすけられて断崖十余町を攀じ、さらに峰頭一マイルを歩すれば茶店に達す。夏時、観光客の休憩にあつるものなり。その傍らに一碑あり、ここにて一望すれば北極までも眼中に入るべし。ただし、西北二方面は蒼溟茫々、いずれの所に尽くるを知らず。この地、北緯七十一度十一分に位し、実に欧州の極北なり。東方にはさらに一岬の突出せるを見る。しかして、後方の連山は白雪なお皚々たり。風光雄大、眺望絶佳、これに加うるに満目凄涼蕭颯の趣ありて、太古の海山に接するの思いあり。その壮快実に極まりなし。ときに夕日高く北天に懸かり、多少の雲煙を帯ぶ。同行とともにシャンパンを傾け、万歳を呼びて帰る。その絶壁を上下する石径の険悪なること、台湾生蕃界の山路を想出するに足る。その岬頭の最高点は海抜一千十七尺あり、山上には岩石あるのみ。これに緑苔の蝕するを見る。岩陰には雪なお累々たり。もし、山麓の海に浜せる地に至りては小草繁茂し、微花媚を呈し、すこぶる幽趣あり。当夕、風なくして温暖、水陸ともに寒暖六十度なり。夏時は遊覧者のために、海浜に臨時郵便取扱所を設く。