Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
四二、不夜城を継続す
当夕また船員の主催により、釣魚の競技会あり。船客中その最も多く釣り得たるものに賞品を与え、もって余興を助く。
四二、不夜城を継続す
二十九日、晴れ。午前二時、号砲を放ちて出航し、ようやく帰程に上る。十時ボスコップ湾に入る。船客またみな上陸す。人家数戸あるのみ。その前後の丘陵は松林数町連なり、野草繁生し、夏花の愛すべきものありといえども、丘頂に至ればただ巌石あるのみ。しかして、遠近の諸山は残雪なおうずたかし。いたるところ石磐を採出す。この日、風なくして暑さひどし。ときに正午太陽の位置を見るに、わが冬日の太陽よりも低きを覚ゆ。午後二時出港。風ようやく生じ、冷気ようやく加わる。三時少雨来たるも、たちまちにしてやむ。英国出船以来雨を見るは、今日をはじめとす。一隻の帆船に会す。両岸の風光は連日の観と異なることなし。当夜十時半より、太陽は雲と山との間に隠れて見ることを得ざりしも、夜半なお白昼のごとし。
八月三十日(日曜)、晴れ。西北の風強きために寒冷を覚ゆ。正午十二時、ジゲルミューレンに着岸す。寒村なり。ここに、その海抜一千四十八尺の岩山聳立す。満身汗をしぼり、石径を攀ずること二マイルにして、頂上に達す。