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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

それ故にさらに南米に向かってはるかに旅を続けるのである。夕日は波に従って光は浮沈し、潮風は夏をゆり動かすように暑さは上下する。行く路は赤道をすぎて気候はにわかに変わり、旅客として南半球に入って感慨もひとしおである。船のともづなを遼港につなぎとめたのは秋の九月であり、湾は春のごときけしき一色で、帆柱の林のごとく立つあたりにもただよっている。)

リスボンより諸港を経由してここに至る。その海路四千三百二十四マイル、リバプールより諸港経由の里程五千六百八十四マイルあり。航海中、スペインおよびポルトガルより南米に移民するもの、下等船客として乗り込みたるが、その不潔言うべからず、全く豚小屋同様の生活をなせり。ポルトガル人ことにはなはだし。しかして夜に入れば楽器を弄し、その周囲に男女集まりて相おどる。その歌もそのおどりも、わが盆おどりに似たり。これを見物するは、また船中の一興なり。ただ臭気の襲い来たるに閉口せり。

四月一日横浜出港以来、九月十四日ブラジル首府リオデジャネイロに着港せるまでの里程は、海陸合計三万三千六十七マイルにして、そのうち海路(汽船)二万九千百三十四マイル、陸路(汽車)三千九百三十三マイルなり。