Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
このときまさしく旧八月十五夜に当たり、南球の春天に三五の明月を仰ぐは、生来未曾有の奇観にして、また一大快事なり。その光景、おのずから吟情をして勃然たらしむ。
秋半米南春欲レ殫、晩傾二火酒一酔凭レ欄、今宵三五月如レ鏡、人在二紫藤花底一看。
(秋のなかば南米の春は終わろうとし、日暮れて火のごとき酒をかたむけ、酔いて欄干にもたれる。今宵の十五夜の月は鏡のごとくはえて、人の紫藤の下にいるのが見える。)
一夜窓前坐、知吾在二異郷一、春風三五月、光入二李花一香。
(一夜窓の前に座して、自分が異郷にいることをしみじみと思う。春風のふく十五夜、月の光は李の花にさしこんで香りが高い。)
望の夜の月はありしにかはらねど、今宵は藤の花かけにみる
春の夜に秋のもなかの月をみて、故里遠くなれるをそしる
大空の月も汚れを厭ひてや、ラプラタ川の水にやどらぬ
七日、晴れ。午前十時より車行二十八マイルにして、ラプラタ町に至る。途中孤村を一過するに、戸々水をくむに風車を用うるを見る。
孤村一路繞二田家一、転転舞レ風汲水車、南米春光交二夏色一、緑楊葉底紫藤花。
(ぽつんとある村の道は畑の家をめぐり、水をくむ風車はくるくると風に舞うかのようである。