Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
七三、チリ南部の航路
しかしてプンタアレナスは、実にその避難港たり。余はここに来たり、マゼラン氏を追懐して一首を賦す。
極南風浪高難レ渡、万舶卜レ晴峡間駐、想見往年摩氏心、一帆賭レ死開二航路一。
(南の極まるところの風浪は高くして航海し難く、よろずの船は晴れを待ってこの海峡の港にとどまる。往年の摩氏の心中を思いみるに、帆一つに死を賭してこの航路を開いたのである。)
ここプンタアレナス市は、世界中最南の市街なりという。余はさきに北極海観光のときに、世界中最北の市街ハンメルフェストに寄航せしが、今またこの最南の市街に上陸するを得たり。当市は南緯五十三度の地点にありて、フォークランド島より西方百五十マイルの距離にあり、最南の市街に上陸するを得たり。当夜十一時抜錨し、海峡狭所に向かいて西進す。
七三、チリ南部の航路
十月二十二日(日曜)、雨。両岸の山光、雲煙を破りて暁窓に入る。千湾万曲の岸頭に、脈々の岩山雪をいただきて走るを見る所、毫もノルウェー西岸と異なることなく、その風光の美は二者伯仲の間におる。ただ遺憾なるは、雨のために遮られて、全景に接するを得ざるにあり。
峡間一路截レ風行、怒浪打レ舟窓有レ声、残雪白辺春自満、岩陰已見緑苔生。