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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

そのうち男子わずかに二十人にして、ほかはみな女子なるは異様の感を起こさしむ。第二の寺院は参衆七百人のうち、男子は五人に過ぎず。さらに旧教徒の資産家のみを埋葬せる墓地に至るに、数十間にわたる長屋数棟連立し、その棟下に墳墓を設くるはまた奇観なり。あたかも兵営もしくは学校の寄宿舎を見るがごとし。しかして屋外は百卉千花を栽培し、宛然小植物園たり。午時、電車にてサンベルナルド町に至る。その地静閑にして、別荘的邸宅多きも、風景に乏し。午後五時帰館す。この日、行程数十マイルに及ぶ。

三日、晴れ(天長節)。午前、三隅、諸橋両氏とともに電車に駕して市外ギンドー村に至り、ホテルローマーにて午餐を喫す。庭園に花樹多く、また菜畦連なり、日本の田園に遊ぶの思いあり。料理は全くチリ式なり。帰路、鈴木某氏の農圃を一覧す。この日、往復二十三マイルなり。午後五時後、公使館内にて聖寿万歳の賀筵を開かる。賀客百三、四十人、みな内外の官吏紳士なり。数十名の楽隊入り来たり、奏楽の間に舞踏あり立食あり、シャンパンを傾けて祝すること幾回なるを知らず。藤井氏主人となりて接待の労をとらる。ときに旧暦九月十三夕に当たり、一輪の明月清輝を送り、あたかもその歓を助くるもののごとし。