Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
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午後六時出航す。
十一日、晴れ。終日メキシコ連山を望みて北走す。日まさに入らんとするとき、残光天を染めて、夕景もっとも佳なり。
十二日、晴れ。船中の客は九分どおりシナ人、彼らは終日賭博をなす。
万里長途倦怠生、欲レ眠食後酒三傾、風軽浪静船窓寂、只聴清人賭博声。
(万里をゆく長い旅路は倦怠を生じ、眠らんとして食後に酒杯を傾けた。風は軽やかに吹き浪も静かで、船窓もまた寂として音なく、ただ清国人の賭博の声がきこえてくるのみである。)
シナ人の幼児、年齢五、六歳なるもの、一手六指、両手十二指あるを見る。船中の一奇観たり。
十三日、晴れ。午前十時入港。その地名はマンサニヨなり。サリナクルスより六百マイルを隔つ。峰巒草木茂生し、浜頭また深林鬱立す。久しく禿山のみを見てこの翠影に接するは、大いに目をたのしましむるに足る。
林丘抱レ海小湾円、翠影参差映二碧漣一、霜雪不レ侵墨南地、水明山紫是終年。
(林と丘が海をいだくように、小さな湾が円を形づくり、みどりの影がいりみだれて青いさざなみにうつっている。霜も雪も墨南部の地を侵すこともなく、山紫水明の天然の美しさは一年を通じてのものである。