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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

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十四日、晴れ。船を進めて桟橋にともづなをつなぐ。岸頭の家屋、小丘の上下に点在し、木造トタンぶきまたは板ぶきにして、みな矮屋のみ。わが北海道北見沿岸の小港に似て、実に寒村の観あり。ただ鉄路のここよりメキシコ市に通ずるあれば、物産の出入港なり。検疫厳なるがために乗客の上陸を禁ぜられ、岸頭にありながら市街に歩を散ずるを得ず。停船中禁足を命ぜられしは、この地を初回とす。当夕降雨あり。メキシコはすべて南米式なり。教育いまだ普及せず、文字を解せざる愚民多く、時間の精確を守らざる等、全く相同じ。旧教の勢力あるも同一なり。某市街にて人口十万に対し、寺院七十カ寺を有する一例を見て推知するに足る。全国の人口一千三百六十万人のうち、百分の十九は白人種、百分の四十三は混血人種、すなわちスペイン人とインデアン人との混血なり。これを通常土人と称す。百分の三十八はインデアン人種なり。そのいわゆる混血種は、血色やや日本人に似たるあり。

十五日、曇り。終日停船。風なくして暑気蒸すがごとし。夜に入りてことにはなはだしく、室内八十五度にのぼる。

十九日、晴れ。午前七時より硫黄を焼きて室内を薫ぜしむ。