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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

四、南アフリカ行より『新仏教』へ寄せたる船中奇談

しむるようにしてある。

乗客中、男子にして酒をのまざるものは二、三人くらいのもので、ほかはみなよく飲むも、過飲泥酔は一人もなく、喧嘩口論も一回も聞かざりしは賞賛すべき美風である。また、晩食前には必ず顔を洗い、髪をくしけずり威儀を整え、また毎朝必ずひげをそるも美風である。室外に出でては、いかに暑き日にても決して肌を外に示さぬのもよき習慣である。

子供もたくさん乗り込み、互いに気ままに遊んでおるが、トント喧嘩せぬのは妙である。船中の食事は子供の時間と大人の時間とが違う。子供の方は三十分ずつ前に食事するきまりである。食事すめば別席にて、親たちの食事の間、機嫌よく遊んでおる。五、六歳の幼児が、決してその間は親の許へ近よらぬのは実に感心である。

以上は船中にて実視したる美風の一端を、紹介までに掲げたる次第である。

四、南アフリカ行より『新仏教』へ寄せたる船中奇談

豪州より南アフリカへ進航するに、旅費節減のために三等客船へ乗り込み、メルボルン市を出航して、喜望峰に入港するまで海路七千マイル、日数四週間の長途なれば、船中の奇談積んで山をなすほどである。その中の四、五の談片をここに掲げましょう。