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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lesen Sie 光は影を (ひかりはかげを) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.262 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあ、まあ、そうずけずけ言わんでも、話はできるじやないか。昔なら、お前ひとりを前において、それとなくお父さんなりお母さんなりから、意向をたしかめるという具合にするんだが、今どき、ことにお前ほどの現代娘に、そんな改まつた方法をとる必要もないと思つて、実は、昨夜もみんなの前で切り出したんだ。この話は、お前はいろいろ言うけれど、決して、当節、悪い話じやないと、お父さんは思う。相手は兄さんの親友で、家柄は秋田で名の知れた旧家だというし、亡くなつた父親は村長もしたことがあるそうだ。それに、親代りの叔父さんが元陸軍中将で、現に、有名な自動車会社の顧問をしてござるというんだ。田舎にまだかなりの土地もあり、甥の名義で果樹園をやつているというから、どんなことをしたつて、食いはぐれはない。まあ、それはそれとして、昨日、あゝやつて、わざわざ叔父さんを連れて来てさ、二人で、率直に、熱心に、お前を是非くれと言つて、手をつかんばかりにして頼むところをみると、わしは、なんと言つたらいゝか、その意気に感じないわけにいかんじやないか……。礼を尽し、誠意をこめ、しかも、堂々として、臆するところのない態度は、まことに見あげたもんだ。