Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

時計塔の秘密

小林君は、大いそぎで門を回って塀の外に出、林の中にはいっていって、あちこちとさがしましたが、白い幽霊も、幻灯機械も、とうとう発見することができませんでした。

時計塔の秘密

小林君は、その夜は園田家にとまることになりましたが、一晩じゅうまんじりともせず、考えにふけっていました。

このあいだから、うちの中のほうぼうに数字があらわれたのですが、戸じまりが厳重ですから、外からはいってきていたずらをしたとは、どうしても考えられません。ヨシ子ちゃんのにいさんの丈吉君が、時計塔でひどいめにあったときでも、あの道化師は、ぜったいに、外へ逃げることはできなかったのです。それでいて、時計塔の中から、煙のように消えてしまいました。

いくら二十面相が魔法つかいでも、人間が煙のように消えられるはずはありません。これには、なにか秘密があるのです。恐ろしい秘密があるのです。

小林君は、ヨシ子ちゃんたちのとなりの部屋のふとんの中で、天井をにらみながら、いっしょうけんめいに考えました。手品の種はどこにかくされているのかと、そればかりを、二時間も三時間も、頭のいたくなるほど考えつめるのでした。