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Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

刑事なんかが、ものかげにかくれているかもしれないから、きみを、安全な場所へつれていくのだ。そこで、スミ子さんと宝石ばこを、ひきかえにする。」

「よろしい。約束した。」

「念のためにいっておくが、おれがどこから電話をかけたか、しらべてもむだだよ。これは公衆電話だからな。じゃあ、あばよ。」

そして、電話がきれました。

淡谷さんは、会社にいっているむすこの一郎青年を、電話で呼びよせ、スミ子ちゃんのおかあさんと三人で相談しましたが、いくら宝石がだいじでも、スミ子ちゃんにはかえられませんから、やっぱり、四十面相のいうとおりにするほかはない、ということにきまりました。

それから淡谷さんは明智探偵に電話をかけて、いそいでおいでくださいとたのみましたので、明智探偵は小林少年をつれて、自動車で、かけつけてきました。

淡谷さんはふたりを書斎にとおして、三十分ほども、ひそひそと、相談していましたが、やがて、三人は、明るい顔になって、書斎を出てきました。

なにか、うまい計画がたてられたらしいのです。

さて、その夜の十時、淡谷さんは、宝石ばこのつつみを小わきにかかえて、ただひとり、八幡神社まで歩いていきました。