Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵 (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.809 Zeichen · 369 Bildschirme

Aozora Bunko

きめつけられた権叔父は、独りで飲んだように真っ赤になった顔の遣り場を失って、てれ隠しに撫で廻し、

「そうじゃ、ほんに違いない」

のそのそ先に軒先へ出てしまう。

その後で始まったらしい。又八をつかまえてお杉隠居の諄々たる訓戒である。この烈しくて脆い女親の憂いと愛は、わが子にその本能を揺り起すと、とても宿屋へ帰るまで待っていられなかった。他人がいようといまいと気にもかけない。――又八はそれに対して憤っとした反抗を顔に示して睨め返している。

いうだけいわせて、

「おふくろ」

こんどは又八からいい出した。

「じゃあ、この俺という人間を、おふくろは結局、意気地なしの腰ぬけの、親不孝者と折紙つけているのだな」

「そうじゃろが、今日まで、汝れのして来た行状のどこに意気地のあるところがあるかよ」

「俺だって、そう見くびった者じゃない。おふくろなどに分るものか」

「わからいでか、子を見ること親に如かずじゃ。汝れのような子を持ったが、本位田家の不作というもの」

「だまって見ていろ、まだおれは若いのだ。婆あめ、悪たれいうて、草葉の蔭から後悔するな」

「オオ、その後悔ならしてみたい。