Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵 (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.809 Zeichen · 369 Bildschirme
七
「――わッしょっ」
撓め切っていた良平の腕は唸って、こう大喝をくれながら地摺りに大刀で払い上げた。縒り合せた両手に伸びて行った切っ先は、星を斬ったように高く揚ったに過ぎない。美少年の体は片脚立ちに止まって、ぎりっと反対のほうへ廻って振向いたと思うと、
「オヤ、新手か」
た、た、た、とのめって行く良平へ物干竿をぶんと薙ぎ返した。
烈しいの何のといって、植田良平はまだかつてこんな剣気に吹かれた例を知らない。その殺風から身を交わした代りに、彼は毛馬堤から田圃のほうへ転がっていた。幸いに、堤は低いし、凍っている田圃であったが、戦機を外してしまったことは勿論である。ふたたび堤の上へ出て見た時には、敵の影は獅子奮迅に見えた。長剣物干竿の光が、門下の三名を刎ね飛ばし、さらに進んで、馬上の吉岡清十郎へ迫ろうとしている。
七
自分の身まで来る間に解決するものと、清十郎は安心していたのである。ところが、その危険は、すぐ迫って来た。
ひどい暴剣振りである。物干竿は突進して来た。いきなり清十郎の乗っている馬の脾腹を突こうとする。
「岸柳、待てっ」
こう清十郎は高く叫んだ。そして鐙にかけていた片足をすばやく鞍の上へ移し、その鞍を蹴るがごとく突ッ立ったと思うと、馬は前髪の美少年を躍り越えて、弦を離れた矢のように彼方へ駈け出し、清十郎の体