Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵 (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.809 Zeichen · 369 Bildschirme

Aozora Bunko

幻術

一

「どうなとしておかれい」

「虚無僧、おぬしには、時々、中国訛りが交じるな」

「姫路じゃもの」

「ほ……。おれは美作だが」

「作州? ――」と、眼をすえて、

「してまた、作州はどこか」

「吉野郷」

「えっ。……吉野郷とはなつかしいぞ。わしは、日名倉の番所に、目付役をして詰めていたことがあるで、あの辺のことは相当に知っておるが」

「じゃあ、おぬしは、元姫路藩のお侍か」

「そうじゃ、これでも以前は、武家の端くれ、青木……」

名乗りかけたが、今の自分を省みて、人前に身を置いているに耐えなくなったか、

「嘘だ、今のは、嘘じゃよ。どれ……町へながしに行こうか」

ぷいと立って、野へ歩み去った。

幻術

一

――金が気になる。費ってならない金だと思うにつけて気になるのだ。たんとは悪いが、少しぐらいは、この中から借りて費ったところで罪悪にはなるまいと遂には思う。

「死者の頼みで、その遺物を、郷里へ届けてやるにしても、路銀というものが要る。当然、その費用は、この内から費ったとて関うまい」

又八はそう考えてから、幾分気が軽くなった。――気が軽くなった時には、もう幾分ずつ、小出しにそれを費い始めていた時なのである。