Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme
尼の白い※(「月+径のつくり」、第4水準2-85-21)に残っている薄い歯のあとから鑑定して、あるいは犬に咬まれたのではないかという噂も起こったが、警察の側ではその説に耳を仮さないらしく、なにか頻りに他の方面を捜査しているとのことであった。
「村の若い奴等が何か悪さをしたのかな。」
父が母にささやいているのを、僕は小耳に聞いた。父がなぜそんな判断をくだしたのか僕にはちっとも判らなかったが、父は駐在所の巡査とふだんから懇意にしているので、その方から何か聞き込んだことでもあるのかも知れないと、ひそかに想像していた。
「もし本当にそんなことでもあったのなら大変です。お地蔵さまの罰があたります。」と、母も容易ならぬことのように顔をしかめていた。
とりわけてふだんから地蔵尼に信仰をもっていた祖母は、尼の死を深くいたむと同時に、その怪しい死にざまについていろいろの判断をくだしているらしかった。それから三、四日経ってから隣り村から田崎の小父さんがたずねて来たが、隣り村でもいろいろの臆説が伝わっているらしく、そのなかでも犬に咬まれたというのが最も有力な説であるらしかった。