Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme
巡査は尼の倒れていた石地蔵を中心として、その付近のすすき原を隈なく穿索すると、地蔵さまの足もとから二間ほども離れたすすき叢のなかに馬士張りの煙管の落ちていたのを発見したが、捜査の必要上、今まで秘密に付していたのであった。もう一つは、尼の死体にもかの歯の跡ばかりでなく、なにか怪しむべき点のあったことが発見されていたのであった。
煙管の持ち主がはっきりすると同時に、その晩一緒に帰ったというかの喜蔵も共犯者の嫌疑をうけた。かれらふたりは盆踊りに行って、夜ふけに連れ立って帰って来た。そうして、尼の死体の傍らに重太郎の煙管が落ちていた。殊にかれらはふだんから身持ちがよくない。酒の上も悪い。それがいよいよかれらの不利益となって、尼僧殺しの嫌疑者と認められてしまったのである。僕の父が予言した通り、かれらはなにかの悪さをして、尼僧を死に致したものと認められたのである。二人が拘引されると、村じゅうの者は又たちまちにかれらを悪魔のように憎んだ。
「呆れた奴等だ。とんでもねえ奴等だ。人もあろうに、清浄の尼さんにそんないたずらをして、挙げ句の果てが殺すとは……。あいつら、どうせ地獄へ堕ちるに決まっている。