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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Lesen Sie 探偵夜話 (たんていやわ) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.363 Zeichen · 277 Bildschirme

Aozora Bunko

警察でも手を分けて、かれのゆくえを捜索した。

安井君の話がここまで運んで来たときに、わたしの胸にふと泛かんだのは、そのダルトンという老人がどうも直接の犯罪者ではないらしいということであった。それはなぜだか自分にも確実には判らなかったが、ふだんから外国の探偵物語などを耽読していた私の予備知識が、ただなんとなしにそう教えてくれたらしく、小鉄の死については、なにか他の一種の秘密が潜んでいるように感じられてならなかった。それで、わたしは話の中途から喙をいれた。

「その小鉄という女には情夫のような者はなかったのですか。」

「ごもっともで……。」と、安井君はほほえみながらうなずいた。「誰でもまずそこに眼をつけそうなことです。警察は勿論、われわれもみんなその方面を物色することになりました。ところが、それがどうも確実に判らない。いや、判っていてもみんなが隠していたのかも知れない。現にこの人なんぞも……。」

「あら。」と、花吉は頓狂な声を出して、ハンカチーフで安井君の膝を打った。「あたし、ほんとうになんにも知らなかったんですわ。」

「まあ、いい。とにかく誰も知らないというので、一向に手がかりが付かない。