Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.923 Zeichen · 46 Bildschirme
五月二十日
五月二十三日
勿論、自分は何もしないではなかった。然し果して真実にどれ丈よく、どれ丈高く成って居るのだろう。愛する者を持って居ることさえいい加減なことのように思われる。愛するものを自分の良人と呼ぶに価する丈自分は成って居るか。心が非常にくやむ。非常に。此から遣りなおしである。真実が欠けて居るのだ。
五月二十日 木
午前中食堂で、私の旅行のことに就て母と話す。母が、家に居るのが悪いのではない、Aと一緒に居ることが、勉強をさせないのだろうと云われるのは、事実当って居る点がある。自分は弱い。自分の意志の力と云うものは、恐ろしく弱いことを愧しく思う。私の理智は明るいのだ。が、只、その理智を発動させて外にあらわす意志が弱いのだ。
去年の今日、私共は始めて、私共二人限りの夜を Lake George に迎えたのだ。種々の回想が胸に湧く。夜は床の中で暫く話し合う。
五月二十三日 日
お前は、彼の中に在る何を愛したのか、彼の中に共鳴する感傷と情慾と結婚したのか。
自分が愛して居る者は、どんな場合にでも自分を充分理解して居てくれるものだと思うと、間違う。少くとも、今日の自分等の程度に於ては。