Japanische Klassiker mit Furigana
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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
Lesen Sie 暗黒日記 (あんこくにっき) von 清沢 洌 (きよさわきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 93.322 Zeichen · 188 Bildschirme
十二月四日(土)
十二月五日(日)
十二月六日(月)
学徒徴兵檢査で海軍志願のものが、圧倒的に多かったそうだ。檢査官が「なぜか」と聞くと、「服裝が好きだ」「海が好きだ」といったものもあるが、ただ「気分がよい」と言ったものもあったという。彼らはハッキリとは答えないのである。ただ学問をしたものには、日本陸軍の雰囲気には堪えられぬのだ。
銀星の丸君にも徴用令がきたよし。すべての者が徴用される。二、三日前、四十五歳まで徴用年令が引き上げられた。
午後、銀行、富士アイスに行く。日本評論社で、僕の出版がダメらしい。原稿を持って帰る。
十二月五日(日)
軍人は教育を嫌う。教育あるものはとかく批判的に見るからである。ところが、自分自身は陸大、銀時計というようなことを誇りとする。一見矛盾のようだが、これは教育の異質性が原因である。
しかるに、軍がいままで軽蔑していた学徒を、掌をかえしたように讃めだしたのはどういうものか。だが、学者に対しては相変らず排斥する。つまり、学問も極めるとダメになるということらしい。
十二月六日(月)
政治家に必要なのは心のフレキシビリティである。あの屈伸性を近ごろの政治家、軍人は、まったく欠いている。