Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
やればやるほどむずかしくなる。
ぼくは、この小さなタナゴに魅せられて、千葉県佐倉の鹿島川の鉄橋で汽車にはね飛ばされ、半年も入院したのだから、実にあっぱれなものと自分でも思っている。
この釣りは寒タナゴというくらいで、寒中に限ったものだが、このごろでは十二月から盛んに釣るようになった。
釣り道具といっても、竿は六寸じまい、十二本つぎ、四尺から六尺まで。弁当箱ぐらいの釣り箱で、この釣り箱も、昔、深川猿江の「桶金」というのがタガなしで有名であった。
タナゴを釣るときは、右手に竿を持ったきりで、餌の玉虫は必ず左の手のハサミで切る。ハサミも寒中使うので、腰のやわらかいものを選ぶ。ハサミにつけるヒモも長さが決まっている。
戦争中のやかましいときでも、ごく身軽に出かけられた。それにタナゴ釣りは、はなし家に都合のいいことには、われわれ仲間と同じようにこの魚も朝寝坊で、九時、十時と水のぬるむころから食欲が出る。それと、都会から近いところに釣り場がある。
紋付きの着物のすそをはしょってズボンをはき、毛糸のジャケツにオーバー、スキー帽に長グツというようないでたちである。