Japanische Klassiker mit Furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Lesen Sie 江戸前の釣り (えどまえのつり) von 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.910 Zeichen · 214 Bildschirme
釣れなかったキスでも、しばらくはそこを動かない」
「つまり昔の女郎のように、お連れさんもあがってもらうのですね。仕かけは舟の上で竿につけるのですか」
「道糸のオモリ上だけ竿につけて、ほかの人のとからまないように仕かけ巻きのナイロンかビニロンで竿尻に巻いて、竿立てに立てておく。脚立の上で、前の晩から水につけておいて前箱の中に入れてある仕かけをつける」
「餌はゴカイですか。ときどき何かまいているようですね」
「砂イソメというのが一番食いがいい。頭のほうから順につけないと、ブツブツこまかに切れてしまう。この餌の悪いところを、ときどきつなぎにまく。昔はアサリだのハマグリをつぶしてまき餌にした人があるそうだ。私は、竹のピンセットを自分で作って、これで頭からそろそろ引き出す。この餌が一番手が荒れる。家に帰って手を洗うと、あとでつるつるになっている。二、三日続けると、指紋がわからなくなるという。また、この餌の死んだところへハイがとまると、見ているうちに死んでしまう」
「ハイ取りデーにはようござんすね。それで、肝心の釣りのほうは。いつでも釣り場へ行って聞いても、師匠は夢中になっていて教えてくれないんですもの」