Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
胎内くぐり
三人は、みるみる、巨大な口の前に近づき、小林君がさいしょに、そのまっかなくちびると白い歯の中へ、のめりこんでしまいました。そして、井上君も、ノロちゃんも、そのあとから、つぎつぎと巨人の口にのまれていきました。
胎内くぐり
むかしは、山の岩あなの中を通るのを、「胎内くぐり」といいました。また、大仏のからだの中にはいって、そこにまつってある小さな仏さまをおがむのも、「胎内くぐり」でした。小林君たち三人の少年は、これから、巨人の胎内くぐりをはじめるのです。
巨人の口に吸いこまれた三少年は、あの恐ろしい歯で、ガリガリとかみくだかれるのではないかと、生きたここちもなかったのですが、なぜか、巨人は、少年たちをかみもしないで、そのまま飲みこんでしまいました。
ふとんをいく枚もあわせたような巨大な舌が、うねうねと動いて、三人をのどのほうへ、はこんだのです。ゴックリと、飲みこまれたとおもうと、そこはもう巨人の食道でした。やっと、はって通れるほどのくだになったトンネルです。
ふしぎなことに、その食道の壁は、ビニールのように、すきとおったものでできていました。ですから三人は、そのトンネルを、おくのほうへ、はい進みながら、外のようすが、よく見えるのです。