Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
恐ろしく大きなやつです。長い鼻が、グーッと、こちらへのびてきました。
そして、あっとおもうまに、その鼻が、怪黒人にクルクルと巻きついたかとおもうと、黒人は、ゾウの頭の上に持ちあげられていました。
たいへんです。もし、そのまま、地面に投げつけられたら、黒人は死んでしまうかもしれません。
三少年が、それを見て、手に汗をにぎっていますと、ゾウの鼻は、黒人を大きな頭の上まで持ちあげると、そこでそっとはなしました。すると、黒人は、なれたもので、ひょいと、ゾウの頭と背中のあいだに、うまのりになりました。そして、ニコニコしながら、ゾウの耳のうしろのへんを、ひら手で、ペタペタたたいています。
そのとき、ゾウは、長い鼻を、上の方に高くのばして、ゴーッと、うなりました。あのラッパを百倍にしたような恐ろしい声です。
それから、高くあげていた鼻をおろして、そのまま、グーッと、こちらに向けてきました。その鼻は、三少年のうちのだれかを、ねらっているのです。
少年たちは、ぎょっとして逃げだしました。三人のうちで、いちばんすばやいのは、ノロちゃんでした。しかし、巨ゾウの足は、もっと、はやかったのです。