Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

人間の知恵では、考えられない悪魔のなぞです。

「ウフフフ……、こまっているね。きみは、さっき、インド奇術のなぞを、すらすらと、といたくせに、このなぞは、とけないのかね。ウフフフ……、それも、むりはないね。これは、魔法の、とっておきの大魔術だからね。きみの先生の明智小五郎にだって、わかりっこないよ。さあ、もうあきらめて、そとに出たらどうだ。いつまで、この部屋にいたって、ノロちゃんは、帰ってきやしないよ。」

この老黒人は、魔法博士が変装しているにちがいありません。かれは、じぶんの魔術を、得意そうに自慢しているのです。

「ノロちゃんをどこへかくしたのです。かえしてください。ノロちゃんを、かえしてください。」

井上少年が、老黒人のだぶだぶの着物をつかんで、一生けんめいに、たのみました。

「ウフフフ……、そんなに、心配になるのかね。よし、それじゃノロ君を、天国から取りもどしてやろう。だが、それには、一度この部屋を出なくてはいけない。そして、あの扉を、ぴったりと、しめきっておかないと、ノロ君は、もどってこないのだよ。」

魔法博士の老黒人は、そういって、じぶんが先に立って、外の廊下へ出ていきます。