Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
ところが、そうして、六つの部屋をまわり、六人の部下をしばりあげ、七ばんめの部屋へはいったときです。ちょうど、その廊下を通りかかった黒覆面の部下が、ちらっと、黄金怪人の姿を見たのです。そして、「へんだな。」と思ったのです。
その部下は、いま、魔法博士に呼ばれて、博士の寝室にいって帰ってきたばかりなのです。むろん、博士は黄金怪人の姿をしていました。その博士が、こんなところへ、あらわれるはずがないのです。博士の寝室から、ここまでは、一本道ですから、じぶんを追いこさなければ、あの部屋へはいることはできません。ところが、追いこされたおぼえはないのです。しかも、あの部屋へはいった黄金怪人は、反対のほうから、やってきたようです。
黒覆面の部下は、あんまりへんなので、その部屋の前にしのびより、ドアのかぎ穴に、目をあてて、のぞいてみました。
すると、その部屋の男が、黄金怪人に麻酔剤をかがされて、たおれようとしているところでした。部下は、びっくりしてしまいました。
「これはたいへんだ。博士が、あんなことをするはずはない。こいつは、ひょっとしたら、にせものかもしれないぞ。