Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
そこは、船のつくところらしく、石の坂道が川の水面と、すれすれのところまで、ひくくなっています。
見ると、そこの水面に、一そうのモーターボートがとまっていました。大男は小林君をぶらさげたまま、ひょいと、そのボートにのりました。
「さあ、これで、おわかれだ。宝石もかえさないし、おれのあとをつけることも、できなくしてやる。つまり、この勝負はおれの勝ちというわけだね。」
大男は、そういうと、ボートの中から、手をのばして、小林君のからだを、そっと、岸の石だたみの所へおろしました。そして、ボートの中にあったステッキのようなもので、ぐっと石だたみをおすと、ボートは岸をはなれてしまったのです。
小林君は、ざんねんでしかたがありません。このまま負けてしまっては、明智先生にも、もうしわけがないのです。小林君は、いきなり、大男によびかけました。
「おい、のっぽくん。きみは懐中電灯を持っているだろうね。それをつけたまえ。そして、新聞づつみをひらいて、中の宝石をよくしらべてごらん。その宝石はみんな、にせものだということが、わかるはずだよ。」
大男は、それを聞くと、ギョッとしたように、こちらを見つめました。