Japanische Klassiker mit Furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Lesen Sie 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 156.085 Zeichen · 312 Bildschirme
すると、強そうな三人の男が、ぴったりと身についたシャツとズボン下の、あの衣装で、三方からべつの綱をつたって、スルスルと、てんじょうにのぼっていきました。
ぶらんこの上のにじの女王は、それを見ると、あわてました。じぶんより空中曲芸のじょうずな男たちに、三方から取りまかれては、どうすることもできないからです。
女王は、きちがいのように、ぶらんこをふりはじめました。大テントのてんじょうで、宝冠と金モールの赤い服が、サーッ、サーッと大きくゆれて、そのたびにキラッ、キラッと美しいにじが立つのです。
男たちは、もう、てんじょうにのぼっていました。てんじょうには、ぶらんこをさげる木の棒が、たてよこに組みあわせてあります。男たちは、その棒をつたって、三方から、女王のぶらんこにせまっていきました。
ぶらんこは、大テントのてんじょうにとどくほども、大きくゆれていました。それが上にあがったときには、にじの女王のからだが、まっさかさまになるほどです。でも、宝冠が落ちる心配はありません。宝冠はほそいひもで、しっかり、あごにくくりつけてあるのです。
三人の男のうちのひとりは、もうぶらんこのま上まで来ていました。