Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
彼の滞京中、法然を配したのも、史上の事実にもとづいたもので、空想の場面ではない。もちろん、古典の内容と、ぼくの考え方とは、まったく見解がちがっている。その辺を読んでいただければたいへんありがたいし、またこの「新・平家」を通じてのぼくの仕事の意図もいささか酌んでもらえるかとおもう。(二九・一一・七)
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謹賀新年。これ以上は、なんだかきまり文句になる。年々歳々、ことばは同じ、年々歳々、意味同じからず。ひとしお、読者諸兄姉の御健康だけを心から祈る。
迂作もこの三月で満五年になる。年暮に迫って出版局、編集部の諸兄十数氏が会してくれて、「新・平家」起稿当時の思い出やら蔭の苦労ばなしなどしあった。その夜の速記を新年号の“筆間茶話”にどうかといわれたが、ちと小生への宥りだの楽屋落ちも過ぎるし、何よりは自画自讃のクサ味に落ちるのをおそれて、ここへ持ち出すのはやめた。長途の仕事はくるしいにきまっている。当夜の諸兄の交な鞭撻と愛情のおことばはまことにうれしかったが、ぼく自身はこれの終わるまで風雪の道を黙ってテクテク歩いていたい。焚火も恋しいし、道くさもやるが、大方の叱正ときびしい批判の中に吹きさらされて行く方が仕事としては気がしまる。