Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme

Aozora Bunko

そのせいで、来訪者はみな、やあたいへん御健康そうで、といってくれる。

六時起床、洗顔、朝の茶、食事、新聞、これはみんな不精をきめて机の上ですましてしまう。午後三時ごろまで仕事。あるいは二時まで。それから約束のある相手とコースで落ち合う。七時ころまで夕明りはたっぷりなので、ゆっくりワンラウンドは出来ようというものだ。

そこで、話をかえるが、じつはそのコース帰りの出来心だった。

奥の南軽井沢高原に、先ごろから、日本ジャンボリーの大キャンプ群が展開されていた。迎えに来た香屋子の印象にもと、もう日暮れだったが、車をとばして行ってみた。山波に囲まれた高原の段丘に、世界十四ヵ国のボーイスカウトの色とりどりな団旗、ことに日本の吹き流しの幟なども、夕空の大浅間を正面に、色彩映画の中世騎士陣でも見るようにきれいだった。

夏中の地方新聞を見ていると「北アでも愚連隊」とか「太陽族、山小屋を襲う」とか、とにかく暴力という活字と二つの流行語は、毎日の紙面に見えない日はない。

だが、どうして、ジャーナリズムとは、少数なものを、そう大多数の如く錯覚させるのだろう。稀少価値というものなのか。