Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
ぼくにとっては、それだけでも、これは、従来不明に附されていた課題を解く一つの興味ふかいカギになる。
平家の終りには、種直はその水軍を派して、屋島に参戦し、さいごの長門壇ノ浦に敗れ、後、捕まって鎌倉へ送られたが、十二年後に、頼朝から赦されて郷里へ帰ったものだとある。後の、江戸時代から明治にわたる龍造寺、鍋島の水軍も、起源は遠くそこにあるという。
以上、読者原田氏の手紙の文意はなお尽し切っていないが、とにかく、一課題である。おもしろい。充分、研究してみる価値がある。
ひとりこの原田氏ばかりでなく「新・平家物語」には、他の読者からも同様な好意を常に寄せられている。ちょうど紀行が北九州にかかったので、この一例は内容のまま拝借したが、他の幾多の御寄書もむなしくはしていない。へんな所で気がひけるが、日ごろ思いながら機会もないので、あわせてここでお礼をのべておく。
市中へ引っ返す。途中、大里の柳ノ御所址で、車を降りる。安徳天皇の行宮の御遺蹟とか。
裏町の家と家とのあいだに、樹木もない鳥居とトタン屋根だけの裸のお宮がそれであった。裏町の子供たちにはよい遊び場になっている。