Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.575 Zeichen · 424 Bildschirme
処女であること、終身結婚しないことなど、清童女たることをたてまえとしていたものの、高倉院厳島御幸記などにさえ、さあらぬ艶めきがほのめかされている。――都遠く、潮路の不自由をしのび、侘しさに耐えて、夢の島に着いた公卿たちが、どうしておとなしくなどしているものか。
“……上達部、殿上人の、とのゐ所、心をつくしてまうけたり。内侍ども、屋形をしつらひてぞ、おのおの過ごしける。月の頃ならましかば、いかばかりおもしろからまし”
と、あったり、また、
“内侍、八人ぞある。みな、唐の装ひぞしたる。花かづらの色より始めて――天人の降り遊ぶらむもかくやとぞおぼゆる”
などと見えるあたり、厳島参詣の一つの魅力は、この内侍にあったにちがいない。
だから鎌倉時代の掟書きには、子づれの内侍を禁じたり、懐妊七ヵ月以上の内侍の出役止めの制などもあったという。しかし、後にはもっと紊れていたろう。信長から秀吉時代にわたる安土桃山文化期の一ころには、ザビエルだのヴィレラだのフロイスなど、日本西教史中の宣教師たちも、みな一度は立ち寄っているらしく、フロイスの日本通信には「――自分たち一行が、社殿の長い歩廊を行くと、巫子という神に仕える女悪魔に出会った。