Japanische Klassiker mit Furigana
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せいあどうきだん
青蛙堂鬼談
岡本 綺堂
Lesen Sie 青蛙堂鬼談 (せいあどうきだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.438 Zeichen · 238 Bildschirme
三
灰のような雪が吹き込むので、すぐに雨戸をしめて炬燵のそばへはいり込むと、御新造はわたしの無作法に呆れたようにただ黙ってながめていました。まったくその時にはわたしも気が違っていたのでしょう。」
死にかかっている座頭の口から、こんな色めいた話を聞かされて、平助じいさんも意外に思った。
三
座頭はまた語りつづけた。
「わたしはこの途を外してはならないと思って、ふだんから思っていることを一度にみんな言ってしまいました。家来に口説かれて、御新造はいよいよ呆れたのかも知れません。やはりなんにも言わずに坐っているので、わたしは焦れ込んでその手を捉えようとすると、御新造は初めて声を立てました。その声を聞きつけて、ほかの者も駈けて来て、有無をいわさずに私を縛りあげて、庭の立木につないでしまいました。両手をくくられて、雪のなかにさらされて、所詮わが命はないものと覚悟していると、やがて主人は城から退って来ました。主人は子細を聞いて、わたしを縁先へ引出させて、貴様のような奴を成敗するのは刀の汚れだから免してやるが、左様な不埒な料簡をおこすというのも、畢竟はその眼が見えるからだ。