Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

まんようしゅうか

万葉秀歌

斎藤 茂吉

Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme

Aozora Bunko

人麿歌集出。正述心緒という歌群の中の一つである。一首の意は、物ごころがつき、年ごろになって、母の哺育の手から放れて以来、こんなに切ないことをしたことはない、というので、恋の遣瀬無いことを歌ったものである。これは、男の歌か女の歌か字面だけでは分からぬが、女の歌とする方が感に乗ってくるようである。術なき事というのは、どうしていいか為方の分からぬ気持で、「術なきものは」、「術の知らなく」、「術なきまでに」等の例があり、共に心のせっぱつまった場合を云っている。下の句の切実なのは読んでいるうち分かるが、上の句にもやはりその特色があるので、此上の句のためにも一首が切実になったのである。憶良が熊凝を悲しんだものに、「たらちしや母が手離れ」(巻五・八八六)といったのは、此歌を学んだものであろう。なお、「黒髪に白髪まじり老ゆるまで斯る恋にはいまだ逢はなくに」(巻四・五六三)という類想の歌もある。第二句、「母之手放」は、ハハノテソキテ、ハハガテカレテ等の訓もあるが、今契沖訓に従った。

○

人の寐る味宿は寐ずて愛しきやし君が目すらを欲りて歎くも 〔巻十一・二三六九〕 柿本人麿歌集