Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志
吉川 英治
Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme
きっと、それを守ろうと思う」
「張昭はまことに賢人です。師傅の礼をとって、その言を貴ぶべきです。けれど、私は生来の駑鈍、いかんせん故人の寄託は重すぎます。ねがわくは、あなたの補佐として、私以上の者を一人おすすめ申しあげたい」
「それは誰ですか」
「魯粛――字を子敬というものですが」
「まだ聞いたこともないが、そんな有能の士が、世にかくれているものだろうか」
「野に遺賢なしということばがありますが、いつの時代になろうが、かならず人の中には人がいるものです。ただ、それを見出す人のほうがいません。また、それを用うる組織が悪くて、有能もみな無能にしてしまうことが多い」
「周瑜。その魯粛とやらは一体どこに住んでいるのか」
「臨淮の東城(安徽省・東城)におります。――この人は、胸に六韜三略を蔵し、生れながら機謀に富み、しかも平常は実に温厚で、会えば春風に接するようです。幼少に父をうしない、ひとりの母に仕えて孝養をつくし、家は富んでいるものですから東城の郊外に住んで、悠々自適しています」
「知らなかった。自分の領下に、そういう人がおろうとは」
「仕官するのを好まないようです。魯粛の友人の劉子揚というのが、巣湖へ行って鄭宝に仕えないかとしきりにすすめている由ですが、どんな待遇にも、寄ろうとしません」