Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志
吉川 英治
Lesen Sie 三国志 (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 161.356 Zeichen · 323 Bildschirme
この人は、漢人にはめずらしい二字姓をもっていたから、誰でもその家門を知っていた。
姓を諸葛、名を瑾という。
孫権に、身の上をたずねられて、その人は語った。
「郷里は、瑯の南陽(山東省・泰山の南方)であります。亡父は諸葛珪と申して、泰山の郡丞を勤めていましたが、私が洛陽の大学に留学中亡くなりました。その後河北は戦乱がつづいて、継母の安住も得られぬため、継母をつれて江東に避難いたし、弟や姉は、私と別れて、荊州の伯父のところで養われました」
「伯父は、何をしておるか」
「荊州の刺史劉表に仕え重用されていましたが、四、五年前乱に遭って土民に殺され、いまはすでに故人となっています」
「御身の年齢は」
「ことし二十七歳です」
「二十七歳。すると、わが亡兄の孫策と同年だの」
孫権は非常になつかしそうな顔をした。
魯粛はかたわらから、
「諸葛兄は、まだ若いですが、洛陽の大学では秀才の聞えがあり、詩文経書通ぜざるはありません。ことに自分が感服しているのは継母に仕えること実の母のようで、その家庭を見るも、瑾君の温雅な情操がわかる気がします」と、その為人を語った。
孫権は、彼を呉の上賓として、以来重く用いた。