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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme

Aozora Bunko

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電車は二階付きにして、ホバート式なり。乗車賃、一マイル八銭、二マイル十六銭とす。波止場より市中まで約一マイルあり。市街は大ならず、家屋は高からずといえども、すべて欧州式なり。ただし屋上はトタンぶきのみ。市庁と郵便局を除きては、みるべき建築なし。しかして市外に小丘をめぐらし、中間に海湾を挟み、すこぶる風光に富む。ことに目下三冬の節に当たるにもかかわらず、その気候は台湾南部の冬期と同じく、緑葉紅花いたるところに満つ。なかんずく猩々木の各所に繁生して、霜後の楓葉よりも赤し。ここに住するものはみな夏服のみを用う。着岸後、歩を市中に散ずるに、日曜にて諸店を閉鎖す。夜に入りて帰船すれば、一天片雲なく、満月檣頭にかかり、虫声露光、あたかもわが三五の明月を望むがごとく、壮快極まりなく、吟情勃然として動く。

船入南阿尽処郷、環レ湾皆屋一街長、阜頭風月冬如レ夏、人去人来晩納レ涼。

(船は阿南端の町に入り、湾をめぐる家屋が長く連なる。阜頭の風景は冬も夏のごとく、人の往来するうちに日暮れて涼気をさとる。)

アフリカの潮風あらき海の上も、月の光りはかはらざりけり

すみ渡る今宵の月に照されて、黒奴の家も賑ひにけり