Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
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この間、汽船来往はなはだ頻繁なり。十一時半、コペンハーゲン市に着船す。税関の検閲を終わりて旅店を探るに、たいていみな空室なし。一時後ようやく入宿す。
七日、晴れ。終日市内を散歩し、王宮、市庁、寺院等を一覧し、チボリー公園に入りて小休し、ラウント高塔にのぼりて全市を一瞰す。しかして、いずれに向かいて遠望を放つも、山影の目に触るるなし。同市は人口五十一万四千を有し、スカンジナビア三国中の最大都なり。毎夕チボリー園内には、納涼および遊覧者群集す。そのうちには種々の興行ものありて、わが浅草公園に似たり。午後八時、ベルリン行きの急行に投ず。市外はすべて農田にして、風車の転々として晩風に舞うを見る。夜に入り、明月清風の旅情を慰むるあり。これに加うるに、前後二回汽船にて汽車を渡す所ありて、壮快極まりなし。当夕所吟数首あり。
一路秋生冷二客衣一、風車転転夕陽微、忽辺城外茫如レ海、遥見牧童引レ犢帰。
(一路に秋の気配が生じて旅人の衣を冷やし、風車はめぐりて夕陽はかすかになる。忽辺の市外のあたりはひろびろとして海のごとく、はるかに牧童が子牛をひいて帰るのが見えた。)