Japanische Klassiker mit Furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lesen Sie 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 260.015 Zeichen · 519 Bildschirme
全島峰巒より成り、往々赤土を露出し、蔗田蕉園の多きは、わが小笠原島に同じ。
洋心一碧夾二孤山一、船入蔗田青処湾、冬日暖二於春日暖一、不寒不熱是仙関。
(太平洋のまっただ中に一つのみどりなす孤山をいだき、船はさとうきび畑の広がる青々とした湾に入った。冬の日であるのに春の暖かさよりもあたたかく、寒からず暑からずのここは仙境への入口かと思うほどである。)
当夕七時、船を桟橋につなぐ。ときに明月清風窓に入り来たる。
布海波頭月、連檣影動揺、夜深人漸定、港上起二涼飆一。
(布の海は波のいただきに月光がきらめき、連なる帆柱の影がゆれ動く。夜もふけるにつれて人影もようやく途絶え、港のあたりに涼しい風が吹きはじめたのである。)
メキシコ・マンサニヨ港よりここに至る海程、三千十五マイルあり。
三十日、晴れ。午前、金曜会幹事石田※(「金+圭」、第3水準1-93-14)吉氏、船中へ来訪あり。氏とともに上陸。領事館および領事官舎に至り、総領事上野専一氏に面会す。同氏の好意にて、当夕官舎において晩餐を設けらる。正金銀行支店長赤井氏にも面会す。食後、領事館楼上にて南半球周遊の報告演説をなす。