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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lesen Sie 光は影を (ひかりはかげを) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.262 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

「つまり、僕の考えじや、この会社も、頭でつかちだということですよ。資本金百万足らずの会社に有給の重役が五人もいるなんて、およそ意味ないじやありませんか」

「それがどうにもならんのさ。誰がやめるつていうわけにもいかんじやないか。早い話が、このわしだつて……」

「それや僕にやよくわからないけど、重役が自分で欲しいだけのものをとつて、あとが足りないじや、ほかの従業員が承知しないと思いますね。僕のところは、人員整理の相談には絶対に応じられませんよ」

「まあ、それや、公式の話になつてからでいゝが、だいたい、小資本の製粉事業というもんが、ぼつぼつ行きづまりになつたんだよ。もうちつと早くそれに気がついて、仕事の切り替えをやるべきだつたんだ」

「いくたりかの人間が甘い汁を吸えるだけ吸うつていう仕事が永続きするわけはないや。お父さんも、いゝ加減に手を引くこつてすね」

と、京野等志は、相手にならぬ相手に見きりをつけて、その話をほかへもつていこうとした。が、その時、彼はもう、いつでも自分は身を退こうという決心をしていた。

ところが、事態は果して容易ならぬ形勢をはらんで、急転直下していつた。