Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
Lesen Sie 光は影を (ひかりはかげを) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.262 Zeichen · 276 Bildschirme
そのために、いつたい、これからどうすればいゝか、それをまず、相談しよう」
小萩は、眼をつぶつて、肩で呼吸をしていた。そして、時々、軽い咳を続けさまにした。
「苦しいんじやない?」
「大丈夫……」
と、低い声で答え、片手を彼の膝にのせて、ぐつたりと倚りかゝつて来た。
「すこし、喋りすぎたかな。もう、これで話はすんだ。しばらく横にならなくつてもいゝ?」
「うゝん、こうしてればいゝの。なんだか、眼の前がすこしずつ明るくなつて来たわ。やつぱり、あなたは、そういう方なんだわ。あたしは、ほんというと、今まで、愛されるつていうことが、どんなことかわかつていなかつたんだわ」
「それはうかつなこつた。しかし、君が、僕をどういう風に愛していてくれるのか、僕にはよくわかつた。しかし、間違わないでくれたまえよ。愛の強さ、深さは、相手の愛を完全に享け容れるか、どうかにもよるんだぜ」
「えゝ、わかつたわ。あたしは、たゞ、あなたがお気の毒みたいな気がしたの。そのことだけを考えたの」
「それがいけないんだ。その結果は、二人がつまらない議論をしただけじやないか。参考にきいておきたいんだが、笑い話になるから言つてごらん。