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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lesen Sie 光は影を (ひかりはかげを) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.262 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

と、硝子戸を手早く締め終つて、彼は小萩に言つた。

「そうも思つたけど、やつぱり会いたくないの。いゝでしよう? まさか、これ僕の家内じやない、なんて紹介する手はないわ」

「そんなこと、なんとでも言えるじやないか。そう言えば、真喜のやつ、はつきり、こう言うんだ。――南条さんはあたしに結婚しろつていうんだけど、そんな話はまだ早い。まず友達としての試験にパスしなけれやつて……。はつきりしてるだろう?」

「へえ、ガッチリしてるわ、むしろ。そんなの、あたし嫌いよ。南条さん、それで、なんて言うの?」

「なんとも言わないよ。自分と結婚すれば、真喜は幸福になるだろうつて、それを、あいつがはじめに僕に切り出したんだ」

「で、トシは、それに、なんて返事なすつたの?」

「それをハギにもわかるように言うのはむつかしいよ。僕は、つまり、どうでも勝手にしろつて、言つてやつたんだ」

「賛成だわ。トシはいつでもおつしやるじやないの、人おのおの流儀あり、つて……。それを無理に、ひとに押しつけるのが、家族つてもんじやないかしら? あたしは、自分の家つてものに愛想をつかした女よ。だから、つていうこともないけど、なんだか、トシのお家の方が、みんなこわいわ。