Japanische Klassiker mit Furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme
淡谷庄二郎さんは、大きな会社の社長さんで、たいへんなお金持ちでしたが、たった一つのどうらくは、宝石をあつめることでした。
いまでは何千万円という宝石をもっているのですが、うちにおいてはあぶないので、三菱銀行の地下の大金庫の中にあずけてあるのです。
きょうは、ぜひ宝石を見せてほしいという、ふたりのお友だちが、淡谷さんのうちへくることになっていましたので、わざわざ、銀行へ取りにいったのです。しかし、とちゅうでぬすまれてはたいへんですから、書生をつれて、じぶんの自動車で、宝石ばこのつつみを、取り出してきたわけです。
宝石を見たいというお友だちは、ふたりとも、取引先のりっぱな会社の重役ですから、すこしも心配はありません。
ばんには、ごちそうをして、それから宝石を見せることになっていました。
スミ子ちゃんも、おかあさんといっしょに、ごちそうのテーブルに、ならぶことになっていました。
淡谷さんが、宝石ばこを持って、自動車で帰ってからしばらくしたころ、スミ子ちゃんは、近くの本屋さんへ本を取りにいって帰ってきました。そして、門をはいって、げんかんのほうへ歩きながら、ふと、屋根の上に目をやりますと、そこに、恐ろしいもののすがたが見えたのです。