Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Lesen Sie 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 151.766 Zeichen · 303 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、中から出てきたのは、セーターにフラノのズボンをはいた、二十五、六歳の青年でした。四十面相の部下にちがいありません。

刑事たちは、この青年の手足も、ぐるぐるまきにしばって、そこへころがしました。

これで、四十面相のかえだまが、三人そろったわけです。みんな塔上の奇術師でした。塔のてっぺんの避雷針の上で、こまのようにぐるぐるまわったり、こうもりのように、マントの羽根をはばたいたり、てっぺんからロープづたいに、サアッと地上へおりてみたり、塔上の機械室から、煙のように消えてみたり、いろいろの奇術を演じて、警察や、明智探偵や、少年探偵団を、からかったやつらです。

しかし、いままでにしばりあげた三人の怪物は、みんな、かえだまだというのですから、ほんものの四十面相が、まだ、どこかにかくれているはずです。六人は、またもや、地下室の奥へと進んでいくのでした。

ずいぶん広い地下室です。塔の地下へおりてから、ドアを三つもとおりすぎました。その一つ一つは、せまい部屋でしたが、それにしても、まだこのさきにドアがあるようですから、じつに奥ぶかい地下室といわなければなりません。